「辛い、キツい‥営業の仕事をもう辞めたい。」
もしあなたが、営業の仕事が辛く、「もう辞めたい。」と転職を考え始めているのなら、失敗しない為に転職前にチェックすべきことがあります。
営業の「何に」辛さやキツさを感じているのか、転職する事で今の辛さがなくなるのかを考える必要があるのです。転職先でまた同じ辛さを経験しないために。
転職も視野に入れながら、今の辛い状況を1番改善できる方法は何か?順番に検討していきましょう。
かつて営業職で何度も辞めたいと考えた私自身の経験も踏まえ、転職前にチェックしておきたいポイントをこの記事でまとめました。
今、営業の仕事で感じている辛さやキツさを転職で改善できるかを明確にし、また、どんな転職なら改善できるのかを順を追って解説しています。
▼営業を辞めたい?転職前のチェック手順▼
- 営業職の何が辛い・キツいと感じるのか明確にする
- 会社•職場環境や勤務条件が変われば改善されるか考える
- 営業職以外の方が適性があるのか探る
- 働きやすい営業職に長く勤める為の方法を知る
何が今の自分を辛くさせているのかを知り、自分が1番ストレスを感じない働き方をみつけていきましょう。
辛い•キツいと感じるのは営業のどの部分?
まずは、あなた自身が営業の仕事の何を辛い・キツいと思っているのか、明確にする必要があります。
転職前に仕事における自分のストレスポイントを把握するのは大切です。
自分自身で何が仕事のストレスポイントになっているかを分かっていないと、逃げるように今の辛さから転職しても、また似たような状況になる可能性があります。そうならない為に、自分自身と向き合って、何が辛い、キツいと感じるのかを探りましょう。
営業職がキツいと感じるのは、人との関わりの多さや売上など神経を使う場面で精神的な負担を感じやすい事と、仕事量の多さと行動量で体力的にも負担がかかりやすい事が挙げられます。精神的にも体力的にもタフな方がストレスは少なくなるでしょう。
営業が辛くてキツいと思われやすい4つの理由
営業がキツいと思われやすい4つの理由や営業でやりがいを感じる事を挙げてみました。
4つの理由を参考に、自分が辛い・キツいと感じている事が当てはまるのか、自分自身に問いただしてみましょう。
- 売上•ノルマへのプレッシャー
- 商談などお金のやり取りのストレス
- 残業や休日出勤の多さ
- 動き回ることへの体力的負担
営業が辛いと感じやすい理由を具体的に解説します。
1.売上•ノルマへのプレッシャー
売上やノルマへの精神的負担は、一番営業としてのきつさを感じるものではないでしょうか。
中にはノルマを課されると燃える人もいますが、多くの人は負担に感じてしまいますよね。
絶対やらなきゃいけない、という意味では他の職種で言う〆切のようなものだけど、営業の売上が他社員の給料や会社の維持費になっていることを考えると、その責任の重さもまたプレッシャーになってしまいそうです。
この売上ノルマに対しての厳しさは会社によってかなり違い、チームプレーでノルマ達成を目指すところや、完全歩合給制でノルマなしのようなところもあります。
自腹を切ってでもノルマ達成を強要されるような会社なら、ちょっと転職を考えてみてもいいかもしれませんね。
2.商談などお金のやり取りのストレス
商談での値段交渉など、お金の話も精神的に負担に感じやすいです。
お金が絡むことはどうしても神経をつかうので、商談での顧客とのやり取りでストレスもプレッシャーも大きくなりがち。
扱う商材によっては金額の桁も大きいので、最初の頃は特に緊張してしまいます。
また、人へ物を売る事になんとなく抵抗感や罪悪感を感じて商品を勧められないという、お金を稼ぐこと=悪い事という偏った思い込みを持っている人も、商談時にストレスを感じるでしょう。
3.残業や休日出勤の多さ
残業や休日出勤が多く、仕事時間が長くて肉体的な負担がかかりやすいのも営業です。
「営業は準備が9割」と言われるほど、商談に至るまでの会社にいる時間以外でやることは多め。
資料集めや人脈作り、アポ取り、その他の雑務・・・けっこうありますよね。
営業の雑務に追われて肝心な商談に時間を使えない・残業や休日出勤が多いという人は、「営業事務」や「営業アシスタント」と呼ばれる営業関係の雑務を別にやってくれる人がいる会社にしてみてもいいかもしれません。
私も営業事務さんたちに資料まとめをお願いすることで、自分でやっていたら家に帰って深夜まで作業するパターンだったところがかなり楽になった経験があります。
4.動き回ることへの体力的負担
営業は、取引先への移動で炎天下の中でも雪の降りしきる中でも移動しなければならず、仕事中の移動にもけっこう体力的負担が大きいですよね。
内勤ではなく、外回りの営業は特に。
出張があることも多く、新幹線や飛行機であちこち移動・・移動だけでもけっこう疲れますよね。
一日中デスクに座っているのもそれはそれで別の疲労があるかもしれませんが、外がどんな気温・天気だろうと動き回っている営業は、間違いなく”体力勝負”であることは間違いありません。
体力的にきついと感じたら、出張のない営業や外回りが少ない、出向く顧客数が多くないところを探してみても良いでしょう。
辛くてキツい営業でもやりがいはあるか?
営業の仕事が辛くてキツいと感じていても、「やりがい」があれば、それが仕事のモチベーションなります。逆に言えば、辛くてキツいのにやりがいも感じられないと、仕事を続ける事が難しくなってしまうのです。
営業に限らずどの職種でも、仕事にやりがいを感じられるかどうかは大事な判断基準です。
どんな仕事でも辛い事やキツイ事はあります。「やりがいがあるかどうか?」これで精神的な充足度が変わってきます。
今の会社で、今の仕事で、今後もやりがいを感じられそうにないのなら、辞めて転職を考えてみても良いかもしれません。
特に営業は以下の2点で他の職種よりやりがいを感じやすい立場にありますが、あなたにはあるでしょうか?
- リターンがわかりやすい
- お客様から直接感謝される
リターンがわかりやすい
営業は他の職種に比べて成果が見えやすく、やりがいを感じやすいです。
「結果がすべて」といわれるように、頑張ったらちゃんと結果になって返ってきます。
そして、その結果は”数字”で表れるのでわかりやすい!
インセンティブやコミッションが出るところは、わかりやすく給料にも反映されるので、「また頑張ろう」というモチベーションアップにもつながりやすいです。
もちろん結果が出ない間は落ち込むし焦ります。けれど、地道にやり続けたことは記憶に残り、その後の自信にもつながります。
お客様から直接感謝される
精神的なやりがいにつながるのが、お客様からの感謝。
人間は「人から感謝されると嬉しい」という生き物ですが、人から「ありがとう」と言われて嬉しくない人なんていませんよね。
営業は、お客様と直接商品・お金のやり取りをするので、お客様から直接感謝されやすいとても良いポジションにいます。
「自分の仕事が人の役に立っている実感がない。」という人は、営業こそ人の役に立っているという実感を得やすいです。
今の仕事でやりがいは感じられない場合
自分の頑張りがわかりやすい形で得られることは、他の職種に比べて営業職がやりがいを感じやすい点だと言えます。
人は、仕事に限らず精神的な充足感があるからこそ目の前の物事を続けていけます。
生活のためと精神的な充足感を諦めて完全に割り切ることができればいいですが、そういう人は多くは無いですよね。
やりがいを感じられない、これからも無理そうなら転職も視野に入れてみましょう。
営業を辞めたいのか、会社を辞めたいのか?
次に、自分が感じている仕事の辛さやキツさは、営業の仕事自体にあるのか、会社の条件や環境にあるのか?明確にしましょう。
営業の仕事自体がきついのではなく、今の働く環境が辛い・キツいと感じるのなら、会社や職場環境を変えてみる事で解決できる事があります。
けれど、ストレスに感じている事が営業の仕事そのものであれば、他の職種への転職も考えてみた方が良いのです。
営業を辞めたいなら、他の職種を考える
「辛い」「キツい」「辞めたい」と感じるのが営業の仕事自体であるなら、営業職以外の仕事に転職する道を考えてみます。
もちろん、辛くてキツい部分があるのは、どの職種でも同じです。それでも自分の適性に合った職種や業界であれば、自分のストレスはグッと軽減します。
どんな職種が合っているのかわからないという人は、転職サービスで適職診断を受けてみたり、転職エージェントに登録して相談してみましょう。あなたの希望条件やこれまでの経歴、スキルからプロの第三者目線で適性をアドバイスしてくれます。
大手の転職サイトやエージェントでは、内定者が短期間で退職した場合は報酬を返還するなどの取り決めをしており、短期間での退職者の多いブラック企業の求人取扱を避けています。ブラック企業は避けて転職先探しをしたい人は、信頼できる転職サイト・エージェントから求人紹介を受けると安心です。
特に、ある程度職歴がある人は、転職エージェントを利用する方がおすすめです。人気求人や条件の良い求人がある非公開求人の紹介を受けたり、応募書類の添削や面接対策、給与交渉、面接日程の調整など、転職のフルサポートを受けられます。
働きやすい営業の仕事に長く勤める2つの方法
「辛い」「キツい」「辞めたい」と感じるのは、営業の仕事以外の事であるなら、働きやすい営業の仕事を探しましょう。すぐできる方法は2つ。
- 離職率と定着率をチェックする
- 営業に特化した転職エージェントを利用する
具体的なやり方を解説します。
方法1.離職率と定着率をチェックする
転職サイト等で気になる企業を見つけたら、勤務条件以外に離職率と定着率もチェックするようにしましょう。
離職率が低く、定着率が高い会社は、長く働いている人が多く、働きやすい環境である可能性が高いです。
また、「年配の社員がイキイキと働いているか」も目安になります。社内の様子までは募集要項からは読み取ることができないので、企業の口コミを参考にしたり、転職エージェントから情報を得るようにしましょう。
方法2.営業に特化した転職エージェントを利用する
ブラック企業とは取引をしていない転職エージェントか、営業職に特化した転職エージェントを利用しましょう。
ハローワークのように業績関係なく募集をかけられるところで応募すると、辛い職場環境の仕事に当たりやすくなってしまいます。転職エージェントとしっかり相談をして、離職率が低く、定着率の高い転職先を見つけましょう。
転職エージェントは企業先を訪問して、社内の雰囲気や募集している人材像などの内部情報をリサーチしています。個人では探る事に限界がある企業内部の情報を教えてもらえるのは、転職エージェントを利用するメリットです。
営業職に特化した転職エージェントは、「営業に強い転職エージェント」という記事で紹介しています。こちらを参考にして選んでみて下さい。
まとめ
今の営業の仕事が辛いと感じたら、その辛さを深掘りして、自分が1番ストレスなく働ける状況を分析してみましょう。
自分の辛さときちんと向き合ったら、イキイキと働ける方法が見えてきます。