「いつも職場の人間関係が原因で仕事を辞めたいと思って転職するのに、転職先でもまた人間関係で悩むんです。」
仕事を辞めたいと思う理由が、人間関係だという人は多いものです。その場合、仕事を辞めてもまた次も人間関係が悪いんじゃないかと不安になりますよね。
人間関係で仕事を辞めても、根本的に自分の考え方や在り方が変わらなければ、どこへ行っても同じような状況を招きます。つまり、周りに原因があるのではなく、あなたの中にあるのです。
でも実は、幼少期は人見知りでしたし、一時期対人恐怖症を患った事もあります。ずっと「人が好き!」なスタンスだった訳ではありません。
私が良好な人間関係を維持する為にやっている事、気をつけている事があるのです。
どの職場に行っても人間関係で悩まされる人には、共通する特徴があり、その為に環境を変えても同じ状況を作ってしまうのです。
私には、いつも人間関係で仕事を辞めたいと言い出し、転職を繰り返す友人がいます。たまに帰省した時に彼女の話を聞いていましたが、いつも仕事場の愚痴を口にしていました。
彼女の話を聞いていて、人間関係が原因で仕事を辞めたいと言う人は、転職時の失敗を次に活かせないと何度も同じことを繰り返すのだと気づきました。
この記事では、人間関係を理由に「仕事を辞めたい」と思っている人向けに、根本的な原因や解決策を紹介します。
人間関係で「仕事を辞めたい」と追い込まれる状況は、これで最後。長く働ける人間関係の良好な職場で仕事をしましょう。
人間関係の良い転職先を見つける為に
これ以上、人間関係を理由に仕事を辞めない為には、できるだけ人間関係が良好な仕事先を探しましょう。
とは言え、素人が何の知識もリサーチ力もなく転職先の人間関係を調べる事は困難です。
誰でもすぐに出来て、手間もお金もかからない。そんな簡単な方法があります。
特定の転職エージェントを選び、応募先企業の職場の雰囲気や離職率を聞く事!
ただし、選ぶエージェントは、求人掲載企業との太いつながりがあり、相手企業の内部情報について詳しいエージェントが望ましいです。担当者が足繁く企業に通い、つながりを作っているエージェントを選ぶようにしましょう。
《おすすめ転職エージェント》
・いい求人net:営業職に特化した転職エージェント。親身かつ、自ら決断できるよう促すサポートが好評価。優良企業を見分ける評価制度あり。
・就職Shop:未経験者向けの求人に特化した転職エージェント。アドバイザーが直接訪問して取材した企業の求人のみ紹介。職場環境や待遇面など企業内部の情報に詳しい。
人間関係で仕事を辞めたい人は多い
まず最初に知っておいて欲しいのが、「人間関係で仕事を辞めたい。」と思う人は意外に多い、ということです。
エン・ジャパンが「エン転職」の利用者を対象に「職場での人間関係」についてアンケート調査をした結果、転職のきっかけに人間関係を理由に挙げている人が約半数いました。それだけ、職場での人間関係の良し悪しが「仕事を辞めたい」と思わせる大きな原因になっているのです。
仕事を辞めたい理由が人間関係だと言う人が多いからこそ、人間関係を良くできれば、人間関係の良い職場であれば、簡単に「仕事を辞めたい」とは思わなくなるのではないでしょうか。
- 人間関係を良くする方法
- 人間関係の良い職場選びの方法
この2つを順を追ってみていきましょう。
人間関係で仕事を辞めたいと言う人の特徴
まずは、人間関係で仕事を辞めてしまう人の特徴を知っておきましょう。この特徴に当てはまるのであれば、そうならないよう努力をすれば良いのです。
人間関係が理由で仕事を辞めたいと言う人には、大きな2つの特徴があります。
- 自分視点で物事を考えている
- いつも職場のグチを言っている
人間関係がうまくいかない人の多くは、自分主観で物事を考え、周囲のことを悪く考える傾向があります。つまり、悪いことの原因は自分以外と考えるタイプです。
「コーヒーを用意してもらって嬉しい」と周りから感謝されると想像する人が多いでしょう。
ところが、そっけなく「どうも。」と目も合わせず礼を言われたり、「コーヒーはちょっと・・」と受け取らなかったりしたらあなたはどう感じるでしょうか?
「なんだよ!せっかく用意してあげたのに。もう淹れてやらない。」
「感じ悪いなあ。次からはやめよう。」
こんな風に悪印象で捉えますか?
「そっけないけど疲れてるのかな。それとも何か嫌なことでもあったのかな?」
「コーヒー“は“と言うことは、コーヒーが苦手か今はコーヒー気分では無いのかな。」
「コーヒーは・・」と言われたら、「あ!ごめん勝手に淹れちゃったけどコーヒーダメだった?」と、次からは聞いてから淹れるようにしたりと工夫してみます。
人間関係が悪くなりやすい職場環境
人間関係が悪くなりやすい職場環境というものがあります。その環境を避ければ人間関係で仕事を辞める展開を防ぐ事も可能です。
これ以上人間関係で仕事を辞めたく無い人は、知っておいて仕事選びの際に注意しましょう。
- 残業が多い
- 仕事の評価に偏りがある
- 責任の所在が不明確
ストレスが多くなりやすい環境では、誰しも不満を抱えやすいものです。そんな職場環境では気持ちに余裕がなくなりやすい為、自分の事で精一杯になり、人への配慮が欠けてしまいます。このような職場は、離職率も高くなりやすい傾向です。
できれば、離職率の高い職場は避けた方が良いでしょう。
【体験談】仕事を辞めたいのは人間関係が原因
人間関係が理由でいつも「仕事を辞めたい。」と、10年間転職を繰り返してきた女性の経験談を紹介します。彼女の状況は以下の通りです。
- 調剤薬局の受付窓口勤務
- 転職回数4回(30代半ば)
- 転職のきっかけは、毎回人間関係
- 職場の人間関係模様はいつも同じパターン
- いつも職場のグチを言っている
- 「自分は運が悪い」が口癖
彼女から聞く話は、どの職場も毎回同じような“職場環境“、“人間関係“でした。そこにいる“嫌な人“の性格も、人間関係が悪化していく様子も毎回似ています。
1社目:近所の調剤薬局勤務。変わり者の薬剤師や同僚に日々振り回され、ストレスが溜まり転職。
2社目:調剤薬局勤務。初めは家から近い店舗に勤務していたが、(当初の希望店舗)人間関係が悪く問題の多い隣の市の店舗へ回される。通勤時間は倍になり、仲の悪いお局2人が対立し、間に挟まれ居心地の悪い中耐える日々。
3社目:調剤薬局勤務。薬剤師が急に休んだり、仕事をボイコットし振り回される。別の薬剤師がやってきたが、その薬剤師に付きまとわれストーカー化される。同僚の受付女性には、結婚話でマウントを取られうんざりする。
4社目:一族経営の調剤薬局に勤務。職場に馴染んでくると、上司から人手不足な店舗に回される為、同じ会社に勤めてはいるものの、同じ店舗での勤務は全て1年以下。人手不足な店舗、問題社員がいてギスギスした店舗に次々回される。上司の口癖は「〇〇さんならどこでもやっていけるから。」で、誰も行きたがらない問題店舗を上司命令で転々とさせられている。
ただそれをスルーして関わりを持たないようにするか、逃げずに関わっちゃうか・・で違うかもしれないわね。
私は人と関わる仕事が好きだけれど「自分は自分」という意識があるから、自分に危害が及ぶと感じた場合は遠ざけるわね。自分に自信を持って、自分を大事にする意識が大切。
人間関係で仕事を辞める話は、何度も同じ話を聞いているように感じていました。けれど、どの職場でも同じような“文句“が生まれて、同じような状況になっているだけでした。
同じ環境で複数人が仕事をしていれば、雰囲気の良い日もあれば悪い日もあるでしょう。ところが、良い雰囲気の日の話は、一度も聞いた事がありません。あったとしても、良い日の事を話さないという事に問題が隠れているのでは無いでしょうか。
人間関係を理由にして仕事を辞めている人は、どの人間関係の問題も似たようなパターンであることが多いです。
- 嫌な状況を断れない
- 嫌な人をスルーできない
- 嫌な状況にばかり目を向ける
改善策があるとしたら、この正反対のことをやれば良いのです。
人間関係で仕事を辞めない為にできる事
「これ以上、人間関係で仕事を辞めたくない。どうすればいいの?」
同じ状況を繰り返さない為には、失敗から学び、自分ができることを実践するだけです。
人間関係が仕事を辞めたいと思う原因であっても、同じ事。自分の考えが変われば行動も変わり、相手の反応が変わる事もあります。
人間関係で仕事を辞めない為にできることは、大きく2つあります。
- 自分を変える
- 職場の選び方を見直す
それぞれ具体的な方法を解説します。
1.自分を変える
まずは自分を変える事から始めてみましょう。いくら職場環境の良い場所へ移っても、自分の考え方や周囲に対しての接し方が変わらなければ、状況も変わりにくいものです。
「自分は変わりたくない。けれど人には変わってほしい。」
そんな人は、その考え自体が人間関係を悪化させる原因である事に気づきましょう。
人間関係が良い状態が長く続く為に、自分ができる事は3つあります。
- 自分の反応パターンを知ること
- 相手を知ろうとすること
- たくさんの価値観に触れること
①自分の反応パターンを知る
自分が喜びや悲しみ、怒りを感じるのは、人からどんな対応をされた時か?、どんな言葉をかけられた時か?、それぞれ考えてみましょう。自分がどんな価値観を持っているのかを深く知ることができます。
②相手を知ろうとする
また、相手を知ろうとする事も大切です。
冒頭で述べたエン・ジャパンのアンケート調査によると、職場での人間関係を良好にする工夫としてやっている事の上位は
①相手の価値観を理解しようとする
②相手の立場や状況を考える
③仕事以外のコミュニケーションを増やす
というものでした。
相手の考えや状況を尊重し、相手の立場に立って考えようという姿勢が大事なのです。
③たくさんの価値観に触れる
もう一つ、自分と異なる価値観にたくさん触れる経験をしておく事も大切です。毎日同じ生活を続けていると、自分の中にある価値観が増えず、異なる価値観の人を受け入れにくくなってしまいます。
自分とは異なる価値観を知り、経験することで、「そんな考えもあるんだ。」「それでもアリなんだ。」と違う価値観を受け入れる事ができるようになります。もちろん全ての違う価値観を受け入れる必要はなく、「自分と違う価値観がある」と言う経験をするだけで十分です。
- 旅行をする
- 異なる世代・性別の人と交流する
- 自伝などの本を読む
また、自伝を読むことで、その人の生き方の価値観を間接的に学こともできます。
できることから積極的にやってみましょう。
2.職場の選び方を見直す
2つ目には、職場の選び方を見直してみましょう。
以下の2点に注意して職場選びをします。
- 人との関わりが最小限の仕事を選ぶ
- 人間関係が良い職場を選ぶ
①人との関わりが最小限の仕事を選ぶ
①に関しては、職種や業界の大きな変更を伴うため、転職へのハードルは高くなります。
それでもやってみようと思えた場合は、できるだけ人と関わらない職種を探して応募してみましょう。消極的な仕事の探し方ですが、どうしても人と関わりたくない場合は選択肢の一つとして考えてみます。ストレスを溜めて心身を壊してしまうよりずっとマシです。
ただし、生活のためだけの仕事とならないよう注意してください。人との関わりを減らしても、自分が自分らしくいられる、夢中になれる仕事は何か?を真剣に探してみて下さい。
②人間関係が良い職場を選ぶ
人間関係が良い職場は、自分で調べる事は困難です。そのため、転職エージェントなどに登録して、応募先企業の風通しの良さや社風、人間関係、離職率を教えてもらいましょう。
転職エージェントは、求人掲載企業に足繁く通い社内情報をリサーチしたり、自社で紹介した内定者を入社後もフォローし、社内の雰囲気などの情報を共有することを行っています。職場の人間関係も知ることができる場合があるので、聞いておくと良いでしょう。
特に知るべきは離職率です。離職率が高い企業は、何らかの不満を抱えた社員が多い目安にもなるので避けておきましょう。
《おすすめ転職エージェント》
・いい求人net:営業職に特化した転職エージェント。親身かつ、自ら決断できるよう促すサポートが好評価。優良企業を見分ける評価制度あり。
・就職Shop:未経験者向けの求人に特化した転職エージェント。アドバイザーが直接訪問して取材した企業の求人のみ紹介。職場環境や待遇面など企業内部の情報に詳しい。
・doda:万人におすすめな総合型エージェント。利用すべきは非公開求人が多い無料のエージェントサービス。担当アドバイザーから応募先企業の離職率をチェック!