派遣社員やパート、アルバイトなど非正規雇用で働く人は、不安定な状態に不満を持ち「正社員になりたい。」と考えていませんか?
でも、私は「正社員なら安定しているから」という理由で選んで、かえって仕事面と精神面で安定を失う事を経験しました。
この記事では、「正社員なら安定」という理由で仕事選びをすると失敗した理由と、「安定」を見直し成功したこれからの仕事選びを紹介します。
正社員に安定を求めて仕事探しをしていた人は、これを読んだ上で仕事選びを見直してみては。
考えなしに「正社員なら安定」で仕事選びして失敗

大学卒業後、私は「正社員なら安定だから」と、世間で言われる言葉にただ流されて「正社員で名前のよく知られた企業」ばかり選んで就職活動をしていました。
それが失敗の始まり。
その後も「正社員で名前の良く知られた企業」ばかりへ転職。
「なぜその会社を選んだか?」という理由は、「自分が興味のあるものを扱っている」という事もありましたが、一番は「正社員だし有名な企業だから!」でした。
要はあまり考えていなかったのです。
会社の急激な業績悪化で”安定”がなくなる
「正社員だし安心・安定〜」などと思っていたら、入社して一年未満で急激な会社の業績悪化により退職せざるを得なくなってしまいました。
突然の足切り!!
人員削減の為、各店舗からスタッフが減らされることになったのです。
会社に残ることができたのは、過去の実績あり・キャリアありのスタッフ。
前職で実績を残せないまま転職してきた私は、ここでも何らかの実績を残すことも無く、真っ先に「辞めて欲しい社員」となってしまったのです。
「正社員だから安定」、では無く、「きちんと実績を残せて、会社にとって長く勤めて欲しいと思われる正社員なら安定」が得られるという事を身をもって知りました。
世間は厳しい…
それでももし倒産していたら、実績があろうと無かろうと会社員である以上、会社と共倒れになります。
ある日突然仕事を失うのです。
それが私が信じていた「正社員は安定」の現実。
正社員に固執したのは、コンプレックスから⁈
会社都合で辞めた次の仕事もmeige症候群という疾患の発症で続けられなくなり、20代後半にさしかかり焦りを覚えた私は、それまでやっていた転職活動を根本的に見直しました。
その際に「なぜ正社員にこだわるのか?」も考えたのです。
そこでたどり着いた答えは、
「正社員で有名企業なら安定だし、親も安心してくれる。周りからも見下されない。(だろう)」
というもの。
周囲から認められたい。バカにされたくないという自信の無さからの見栄やコンプレックスの為に「正社員」や「大手企業」という条件を選んでいたに過ぎませんでした。
自分に自信があればこんな考え方はしなかったはずです。
そこに気づいてから「有名企業」や「安定」への固執を少しずつ捨てる事が出来ました。
正社員を選ぶ理由は何?

あなたが正社員を選ぶ理由は何ですか?
その理由が大事でした。
自分が求める働き方・生活を叶えられる条件だから、なのか、単に世間一般的に安定だと言われているからなのか…。
安定した職を得ているはずなのに不安がつきまとう人は、仕事の選び方基準が”自分”本位ではなく”他人”本位になっていないでしょうか。
そして、世間一般に言われるほど、今の時代「正社員は安定」ではないのです。
正社員なら安定、ではない

正社員なら安定、は過去の話。
正社員なら安定、と言われていたのは、同じ会社に長く務めるほど給与が上がる「年功序列賃金」や定年まで雇ってもらう「終身雇用制度」があったからこそ。
けれどこの仕組みは、労働力となる若者が多く高齢者が少ないピラミッド型の人口構成だからこそ成り立っていたものです。
少子化や経済の落ち込みが進む今の社会では、過去の仕組みが維持できなくなってきています。
終身雇用で定年まで安定収入。年功序列制度で給与や位が上がるエスカレーターみたいなイメージを持っていました。
一度入社してしまえば(エスカレーターに乗れば)あとは楽・・みたいな。
でも、「エスカレーターに乗れば安泰」という考えの社員ばかりの会社では、急激な時代の変化に対応出来ず会社全体の業績が落ちてもおかしくないかも・・?
環境の変化に合わせて考え方も変えないと生き残れませんよね。
安定が続く保証もない
安定がずっと続く保障もどこにもありません。
東京商工リサーチによると、2017年に倒産した企業の平均寿命は23.5年。
新卒で入社しても定年までもちません。
しかも、企業の平均寿命は今後さらに短くなっていく事が予想されています。
「安定」と言われる大企業だって、社会情勢の変化や経済状況で変化し「今」安定だからといって翌年も3,5,10年後もそのままとは限らないという事です。
日産…電通、一昔前人気だった企業も今は・・・
リクナビで出している人気企業ランキングでも、過去上位にいた会社が数年後には失墜・・倒産したりしているのです。
会社そのものがなくなれば、ある日突然収入も働く場も失います。
40代や50代で新たに転職する事になると、今まで1社しか経験がなく他での働き方・仕事の経験をしていない事で精神的負担も大きくなり、デメリットとなってしまう事もあるのです。
正社員だから長く働く場を保障されているわけでもなくなってきたという事ですね。
安定を自分以外のものに頼ると”不安定”になる⁈
安定を「何か」や「誰か」に頼って依存してしまうと、その「何か」・「誰か」次第になり、良くも悪くも依存したものに左右され振り回されることになります。
自分の安定は依存したもの次第で簡単に揺らいでしまうという事。
会社が倒産したら自分が頼っていた収入や将来の保障も一緒に無くなるのです。
これって本当に安定でしょうか?
正社員の方が大変という現場もある
”つなぎ”として派遣社員をしていた時に、正社員の方が非正規雇用の人よりも大変な現場にいくつか出会いました。
契約社員や派遣社員は「契約時間」に決まりがあり残業もほぼなく帰れましたが、その分正社員が残業や休日出勤で支える…という状況でした。
人出が足りない時は正社員の人が休みを返上して働くのです。(だいたいそんな職場は常に人手不足)
時給換算したら、正社員の方が給料が安いのでは?
それでいて責任は重く、ストレスも多いのだから、割に合わない立場でしょう。
こんな職場でも正社員を選びますか?
「この仕事が好き」で選んだわけでもなく、「正社員だから」で選んでしまうとこんな現実もあるかもしれません。
”正社員”関係なく安定を得る為に

本当に「安定」を求めるなら、自分自身がどこでも仕事ができ、周りから求められるスキルを身につける事!
今後はAIの登場で、より人件費削減の動きが加速すると考えられます。
だからこそ、正社員であろうと非正規であろうと、会社から重宝される存在になる事が大事。
自分の安定は何かへの依存ではなく、自分自身が作り上げる方が確実だと思うのです。
今は在宅ワークやリモートワークなど、働き方が多様化し、「ワークライフバランス」という言葉がよく聞かれるほど仕事以外の充実も求める人が増えてきましたよね。
雇用形態を正社員にこだわる必要も、以前ほど無くなってきたのではないかと思います。
それでももし、「やっぱり正社員がいい」と思うなら、「正社員である事で自分が望む働き方や生活スタイルが叶えられるのか」という事をしっかり考えてみてはいかがでしょうか。
私の場合は「将来・収入の保障」と「今の自由」を天秤にかけたら、収入や将来の安定より”今”自由が制限される方が不安でストレスに感じるタイプ。
雇われの会社員向きではないと営業時代の副社長に言われた事があります。
結局、正社員の会社を辞めた後、派遣をしながら全国を周り、今は自営に落ち着きました。
そんな環境で育った事も影響しているかもしれません。
人によって何がベストかは違いますが、「なぜそれにこだわるか?」を明確に掘り下げて考える事が大事です。
正社員に囚われず自分に最適な仕事を探すには?
誰しも自分にとってのベストな仕事・働き方を見つけるには、まずはきちんと「自分の棚卸」をする事が大事と感じています。
私はいつまでもこの「自分の棚卸し」を中途半端にして、しっかり自分の本音と向き合ってこなかったので、ずっと流され振り回されてきたのです。
希望の仕事や働き方を考える前に、どんな生き方・生活をしたいかを考えて、そこから仕事・働き方を探す。
最初から「どんな仕事内容・条件がいいか」と仕事を中心に決めてしまうと、自分の人生・生活もそれに振り回されかねません。
かつての私のように。
仕事はあくまでも収入面ややりがいで人生を充実させる一つの手段。
きちんと考えその結果、「やっぱり正社員」「やっぱり大手」となったなら、それはそれで良いと思います。
自分が望む働き方、ひいては望む生活が「正社員」や「大手企業」でなら実現できるなら「正社員」「大手企業」を選ぶ意味もあると思うのです。
自分にはないキャリアの選択肢を得る
仕事探しをする時は、自分以外の第三者からの意見や情報を得る事をおすすめします。
新しい働き方や仕事の発見をする事もあるのです。
自分の頭だけで考えていると固定的な情報や働き方しか浮かんできません。
積極的に自分以外の人の意見を聞いてみましょう。(自分とよく似た考えの友人はあまりおすすめしません。今までの枠から抜け出せないので)
私は失敗続きの転職が成功した際、初めて転職エージェントの担当アドバイザーに相談しました。
転職エージェントはさすがプロだけあって、あらゆる条件や働き方の情報をたくさん持っています。
自分では考えつかなかったようなキャリアや選択肢を提案してもらえました。
その時の提案で選んだ会社に転職し年収&キャリアUPを叶えられ、今の仕事にも繋げることができたのです。
転職エージェントはたくさんありますが、まずは選択肢を増やす為に(後で希望条件で一気に絞り込むので最初の選択肢は多い方が良い)
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